ホテルルワンダ
ドン・チードル主演で傑作の呼び声高く、たしか日本公開するための運動みたいなのがあったと思う映画。確かに前半から引き込まれる。それはこのホテルマンが最初から正義の味方であり英雄であったわけではなく、たまたまそうせざるを得なかったというのが、リアルな感じであり、そこに自分がいたらどうするんだろう。
1994年アフリカのルワンダでは、長年にわたるフツ族とツチ族の民族抗争がエスカレートし、ついにフツ族はツチ族の大虐殺を開始。そんな中、ルワンダの高級ホテル支配人を務めるフツ族のポール(ドン・チードル)は、妻タチアナ(ソフィー・オコネドー)がツチ族であることから家族だけでも護ろうとしていたが、彼を頼って集まってきた難民たちを見ているうちに、彼の心の中で何かが変わり、独り虐殺者たちと対峙することに…。
100日で100万人が虐殺されたルワンダ事件を背景に、1200人の命を救ったホテルマンの決死的行動を描いた実録社会派映画の傑作。
またニック・ノルティ, ホアキン・フェニックスの国連側の人たちもよく描かれているんではないかと思う。やっぱり単に鉄砲とか武器を世の中からなくせばいいんじゃないかと思ったりする。でもあんな虐殺を行えるのは、最初から残虐だったとかそういう次元ではなく、他にすることがなくって、いろいろ麻痺してしまうんだろうか。ルワンダ国民はその後どうして生きていったんだろうか。去年、ユーゴにいったので民族紛争の意義についてはいろいろ考えてしまう。
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