恋愛もの2冊

なぜだかわからないけれど、図書館で恋愛に関するエッセイ本を借りてしまった。


【男と女をめぐる断章 316のアフォリズム吉行 淳之介 (著) 絵/米倉斉加年

これはいろんなところで吉行淳之介が恋愛について書いたことを、抜粋ししているだけの本であるけど、ランティエの作りと、米倉斉加年の退廃的な絵がマッチしてとても素敵な本になっている。
内容がどうのこうの、というよりも本として素敵。にしても米倉斉加年の絵ってすごく素敵。昔この人が書いた年賀状を見せてもらったことがあるのだけど、それがすごく素敵だったのを思い出した。


【世界で一番美しい病気 】中島 らも

恋におちるたびに、僕はいつもボロボロになってしまう。何日も家に帰らない。そのへん、恋というのは病気に似ている。ただし、それは世界で一番美しい病気だろう…。恋愛に関するエッセイ集。
という、まったく私にはわからない、というかそんなことをいうなんて反吐がでそうだよ!と思ってしまう照会文ですが、そんな私にも好感が持てる内容。というのもけっこう若い時のエピソードみたいな感じが多いので、恋愛というよりも恋。人は恋をするとおかしくなってしまうとは思う。というか、何事にも真剣に取組むとおかしくなって、笑える。そんな自分が好きではないから恋愛がイヤだなあと再確認した(笑)。他人のは楽しいけどね。