STUDIO VOICE 400号 記念号

一応、と思って購入。本当に「記念」としてですが、VOICEは生き残ってよくやってるなあと思います。90年代から表紙と紙質、大きさを変えなかったことが、大きな勝因のひとつだなあと改めて思いました。ロゴはほとんど同じですが、若干小さくなってるようですね。大きさによって、内容の充実度が現れているように思ったりします。

この号の見所はいままでのすべての表紙ではなく、なんといっても昔の連載のセルフカバーだと思います。

●連載セルフカバー They are Back!
ナンシー関の「信仰の現場」
京浜兄弟社 岸野雄一の特殊音楽批評「世界の大惨事」
根本敬のイイ顔めぐり逢い「バラ色の人生」
池松江美 秘密手帖
槍玉系罵倒派サラリーマン松本亀吉人間失格!亀合格!!

根本さんの連載がやっぱりよかったなあ、VOICEという雑誌がおしゃれだけじゃないという懐の広さを表してる連載だったなあ。それにしても、最近の根本さんはみうらじゅんさんの言うように完全に「イイ顔」の仲間入りをしてますね。
また連載といえば、高城剛の大穴イッパツ!懐かしいなあ〜、というかいろいろ笑えます。

その他も読み物系が充実。中原昌也さんと秋田昌美さんの対談はシュール。いつも「書きたくない」ということで有名な中原さんが、秋田さんに「絵を書かないんですか?」とひたすら聞いて「あんまり書かない」と言われ続けるというもの。いいですね。