容疑者Xの献身

原作は読んでいません。とにかく、なんかコメディとシリアスサスペンスを交互に見せられたような映画でした。しかもその2つはうまく絡まっていなくって、分断されていて、どうしていいのやら、、という感じ。

堤真一演じる石神は醜男の設定であるらしいんだけど、なにせ堤真一。それも数学者というと「ヤマトナデシコ」を連想してしまい、なんだかかっこよく感じてしまう。福山演じる湯川と二人並んでいるときに「お前はいつまでもわかいなーー」と言ってるんだけど、これが『40近くなって、なんだよ、その髪型と洋服は!!』とからかってるように感じてしまった。でも堤真一はがんばってるし、いい演技をしていると思う。


しかし、映画の肝である最初の殺人シーンがすでに納得いかない。夫から逃げて生活している人が窓ものぞかずにドアを開けるんでしょうか??考えられません。。そして、軽いネタバレになるけど、あんなに頭のいい石神がああいうトリックを作るでしょうか?あれじゃ、愛するはずの花岡靖子さんは殺人教唆の罪にも問われたりしちゃわないのかな。


純愛というけど、まったくそう思えない。なんども花岡靖子はすごい「美人」みたいなことを登場人物みんなが連呼するのも、おかしい。美人だから、そこまで愛されるの??なんだかおかしい。


ということで、正直ストーリーには納得できず。でも最後、ほろりとはきました。