1Q84
やっと読み終えた。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
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この話は、いろいろな話が重層的になっているように見えて、全部つながっていたという、最近の映画によくある構成になっている気がする。
いろいろと思うことはある。青豆や天吾のような、それほど「人とのつながり」をもたない人間は、なんで「こんな感じ」の生き方をしているのだろうか。どうして小学校のときの『その思い出』だけで、他の人を愛さないとなるのだろうか。わかるにはわかるけど、それってなにか違うものなんじゃないかなと思ったりする。
コミューンもどちらかというと、本来「人とのつながり」を好まない人が多く属しているように思う。(というか、そういう人が多く関係している)。単なる「人とのつながり」は壊れたりするのが怖いので、コミューンという確固とした『つながり』を求めるのかな。
青豆も天吾も恋愛や友情以外のかたちでの「人とのつながり」を求めて、さまよっているように思う。青豆はタマルたちと「罪」で繋がり、天吾はふかえりと「空気さなぎ」という本で繋がっている。しかし、それが何なのか。実は、青豆とあゆみの適当な友情が一番のつながりだったんじゃないかと思ったりもした。
しかし、人とは繋がっていたいけど、恋愛、友情としていざまとまってしまうと難しい。私は苦手。