アウトサイダー・アート
光文社新書ででている本なのだがカラーで口絵もあり、内容は想像以上に充実している。アドルフ・ヴェルフリの絵「葬送行進曲」はどこかで見たように思うけど、ほかのものホントに素晴らしい。個展とかをして欲しい。
海外のアウトサイダーアート(ローザンヌコレクションにある)ものについての話だけかと思っていたら、山下清やamazon:みずのき寮の話もあった。式場隆三郎って、山下清の「先生」でゴッホの研究家としか知らなかったので、いろいろ勉強になった。
特にみずのき寮の西垣籌一さんの指導方法については感銘を受けた。先生になりたい!指導者になりた!と思ったことは全くないのだけど、こういう人になりたいと思った。さて、何を教えようかなあ〜、、
「アウトサイダーアート」も権威のある芸術家に認められたことが、大きく広まり評価される大きな要因になったというのが、重い一言だな。
精神科医たちによって「発見」されていたけど、それだけでは今の「評価」につながらなかっただろうとある。やっぱり人間は自分で評価するのは難しい。
ごきぶり名作劇場で
「ファインアートの評価っていつもこんなもんだ」
という台詞があったのを思い出す。
- 作者: 服部正
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/09/17
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 69回
- この商品を含むブログ (54件) を見る