身の回りにあるちょっとおもしろいヒト。

私の住むところには名物おじさんみたいな人が何人かいる。たとえばわざと「ペタペタ」と歩く通称「ぺったん」(私だけがそう読んでる)おじさん。「ぺったん」は頭にいつもタオル巻いていて、まっちゃんみたいな風貌でたまにおばさんからパンとかもらっている。しかし、駅から遠く人がいないところではフツーに歩いたり、小走りをしたりしてることもある。
あともう一人「おならおじさん」。この人はいつも「屁」の話をしていて「いも食べたら屁がでちゃう」とか「自転車のペダルは屁を出すのにいい」とか「おねえちゃ
ん屁は出さないの?」とかそんなことばかり言っている。とても可愛いおじさん、というかおじいさんである。


なんでそんなことを書いたかというと、最近の映画で変なヒトっていうのは、竹中直人が演じるような過剰な人ばかり。なんでこのくらい緩めの、レレレのおじさんくらいの控えめでしつこい変なヒトがでてこないかなと思っているから。映画は好きだけど、最近の日本映画にはこういうたたずまいが映されていない。たとえばごみ屋敷の主人なんて主役じゃなくって端役としては面白いなと思う。そんな情景が写るフツーの街を映画でみてみたいな。