五反田団『いやむしろわすれて草』

2007/3/20(火)鑑賞@こまばアゴラ劇場
久しぶりの観劇だったのですが、びっくりするほど混んでました!10分くらい前に着いたのだけれど「座るところある??」というくらい混んでました。10日のロングラン公演でしかも再演なのに凄いですね。
内容は以下の通りの4姉妹物語、五反田団版「姉妹坂」?

お話は八百屋の四姉妹の物語です。
母は大分昔に蒸発した。三女はずっと病気。
別に強くも正しくもない、そこら辺にいるような四人は
それなりに不幸にそれなりに幸福に生きていく。
それだけの物語です。

http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/

前田司郎さんの脚本は会話がとっても楽しい。特に前回公演の『さようなら僕の小さな名声』はめちゃくちゃよかった。男性主人公の目線がとってもよくって、なんかだらっとしてるんだけど夢があるけど、だらっとしている日常をそんなにだれずに描けている。今回は女性主人公だったので、だらっとした感はなく女子が集まったときの「ざわざわ感」や「ヒステリー感」はうまくでていた。でも女系で育った私にはぐっと来ない。もっと女が集まると話を聞かないし、4人もいたら一つの話を10分以上するなんて不可能だ。あと、人の話はきかないだろう。なーんて思ったりした。
でも病室に一人残される三女のシーンはとてもよい。私はよく父の病室に行くのだけど、帰りのタイミングをとても悩んでしまう。寝るくらい疲れさせてから帰るのが理想だ。だって、長く入院するともう外には世界がなくって、お見舞いの人が唯一の外の世界との扉だ。その扉が閉まる瞬間が帰るときなのでとても物悲しい。そのシーンだけが印象に残った。