「スキン+ボーンズ――1980年代以降の建築とファッション」

tomopoly2007-06-11


「モネ展」に行くか悩んだけど、モネの絵はいろんなところでめいっぱい観ているように思ったので、こっちに行ってみた。04年森美術館で「Roppngi Hills:COLORS ファッションと色彩展」と入り口の感じは似ているなあと思う。やっぱりファッションの展覧会だとギャルソンや
山本耀司の作品が多い。しかし今回は「建築と」というだけあって、ファッションを『立体』として楽しめる気合のはいった展覧会になっている。最初は「建築とファッションを併置し、それらに共通する特徴を、思想、表面、構成、テクニックなどを切り口に、視覚的に検証するという、」やり方が無理しているように思えたんだけど、後半の【構成の技法】になると建築も立体の作品として考えることができる。今まではどうしても「日当たりが、、」とか「周りとの融合が、、」とか「動きづらい、、」とかが頭の中から離れなかった建築作品だけど、子ファッションと見ることによって素直に見ることができた。

ヴィクター&ロルフの9枚目のドレス 《ロシアン・ドール》は、厳重に個を守ろうとする「現代」を表している気がしたし、ミラーリェス+タグリアブエ(EMBT)《サンタ・カテリナ・マーケット》のタイルを使った柄の屋根はプリント柄のドレスのようだった。ファッションも建築も美術作品でありながらも、実用物でもある。なので、より時代の匂いや哲学的思想が強く感じられなと思った。

会期:2007年6月6日(水)− 8月13日(月)
火曜日休館: 10:00−18:00(金曜日は20:00まで)
会場:国立新美術館
建築とファッションは、人類の誕生以来、人間の身体を守るシェルターとしての本質を共有しています。また両者は、社会的・個人的あるいは文化的なアイデンティティーの表出としての役割も担ってきました。本展は現代の建築とファッションを併置し、それらに共通する特徴を、思想、表面、構成、テクニックなどを切り口に、視覚的に検証するという、いままでにない試みを行います。このたびは、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)が企画し同館で開催した展覧会を、国立新美術館が日本向けに充実させるもので、国内外の作品約 230点によって展開します。

スキン+ボーンズ-1980年代以降の建築とファッション Skin + Bones: Parallel Practices in Fashion and Architecture|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

もし結婚式をやるならば、ここに展示されている洋服がいいな。