ドキュメンタリー3作

【チャレンジ・キッズ-未来に架ける子どもたち】
「毎年、全米が熱狂する子供たちによるスペル暗記大会の出場者たちと模様を捉えた面白く、アメリカという国についても考えさせられるドキュメント作品」です。なんか天才、秀才のエリート家庭の人ががんばる映画!だと思っていたのですが、そうではなくアメリカでもマイノリティでも努力と根性と頭で競争に勝てば、人生の勝利者に必ずなれるんだということを、みんなが信じているんだと痛感する映画です。
わりとテイストが暗くて、私の好きな「ザ・ノンフィクション」みたいです。それにしてもインド人の記憶力は目を見張るねえ。そして移民の国だということを再確認。子供でもみんな競争に勝ちたいんだー、ああー疲れそうだ。でも私もこのコンテストの地区大会には出てみたいと思いました(笑


アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 】
ドキュメンタリーというと、普通伝記的内容になるのに、これはまだブレッソンが生きているためか、ただただ写真を紹介し、そのエピソードをちょっとだけ述べるという映画。つまり写真展を見に行っている感じになれる。でもそれこそがブレッソンの生き様なのかもしれないと思うと納得するし、やっぱり楽しめる。にしても、天才的な構図をあれだけいっぺんに観るともうボーっとしちゃう。



【 ルイス・カーンを探して 】

「多くの謎に包まれている伝説の建築家、ルイス・カーンの壮絶な人生に、彼の私生児であるナサニエル・カーンが約30年を経て向き合ったドキュメンタリー。謎の死を遂げた父の真の姿を、世界中を巡り、数々の証言によって明らかにしていく。 」
これは建築物を観て楽しめることはもちろん(最後のバングラディッシュ国会議事堂は圧巻、死ぬまでに観たい!!!)、かなり泣けちゃうんです。それもわざとらしい演出はまったくないんだけど、なんだろう。そしてドキュメンタリーとして不器用な感じがするのが、よけいいいかもしれない。たくさんの人を愛し、そして愛される人は、一番近い人への愛を表現できない、、という最後のほうのコメントがすごくよい。素敵な映画です。

マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して [DVD]

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