林檎の木の下で

「17世紀、エディンバラの寒村に暮らしていた遠い祖先。やがて19世紀前半、一家三代でカナダへ。語り部と物書きの血が脈々と流れるマンロー一族の来し方を、三世紀に亙る物語として辿りなおす。実直な父、世故に長けた母、階級の違う婚家、新しい夫との穏やかな暮らし……人生のすべてが凝縮されたような自伝的小説。 」

著者アリス・マンローのマンロー一族の血脈を短編をくっつける感じで書いている小説。なので短編集らしいけど、長編を読んだ感じ。日本でいうとと「華麗なる一族」とか山崎豊子的なものかなあとも思うけど、読後はイギリス映画の佳作を見たような気持ちになった。素敵な本だと思います。

林檎の木の下で (新潮クレスト・ブックス)

林檎の木の下で (新潮クレスト・ブックス)