ニコラス・ケイジのウェザーマン
この題名からニコラス・ケイジがまだ若手だった80年代に作られたコメディ映画だと思っていたのだが、コメディというよりも良質の会話劇、といったほうが正しいかもしれない。マイケル・ケインが出てるだけあって、いい映画だ。
ケイジが演じるデーヴィッド・スプリッツはシカゴのTV気象キャスター。天気を予測するということの不確実さを実感していた。キー局の朝番組にオファーがあったにも関わらず、生活は混沌としていた。子どもたちと恐妻(ホープ・デイヴィス)とは疎遠になっており、離れて暮らす父親(マイケル・ケイン)とは長い間反目し合っていて、最近では路上で人から食べものを投げつけられるようになっていた。
普通この手の話だと、仕事がだめになったり、人生山あり谷あり的な話になりそうなのに、そこまでいかない、ところがやるせない。わりといい映画だし、素敵な台詞もあるし、ニコラス・ケイジは懐深いなあ。
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