読む人間-読書講義

大江健三郎ジュンク堂で行った講義をもとにした本です。私は「読書談義」みたいなのは大好きで片っ端から借りるので、この本も借りました。

読む人間

読む人間



ただ、これは読書談義というよりも、ずばり読書について書かれています。影響を受けた本(かなり著名で難解な本が多いですね、「神曲」とか)をいかに読んだかということがストレートに書かれています。雰囲気的には数年がかりで読んでいる、といった感じさえします。翻訳文を読み、線を引き、そして原書を読む。これは大江健三郎の親友であった、伊丹十三に高校時代に原書をもらったことからさかのぼるようで(そういえば、この本は二人のエピソードもとても多いかも)、なんか優雅な生活、、と思った。こんなに読書することに時間と手間をかけていきる人生ってすばらしいなと思いました。