シネマトグラフ覚書 −映画監督のノート (単行本)

以前から読みたいと思っていたんだけど、ほんと有名な名著。ブレッソンの映画を見て感じる、あの情熱的でシンプルで生命力あふれる感覚をこの本を読んでも感じた。「断想集」という言葉で解説されているように、散文であり、詩であり、なおかつ、映画に対する思い、映画作りの苦労なども書かれている。映画ファンなら手元においておきたいもの。

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

『抵抗』、『スリ』から『ラルジャン』まで、傑作の数々を監督し、現代フランス映画史上に屹立する巨匠ブレッソン。4半世紀にわたり、演出のかたわらで彼が綴りつづけた《映画=シネマトグラフ》への、叡知にみちた言葉たち。氾濫と囲繞が問われる映像の時代に、その意味と可能性を真摯に考えるすべての人々へむけ、若き詩人の繊細な訳をとおして贈られる断想集。