「アール・ブリュット/交差する魂」展

以前、ハウスオブシセイドウでやっていた「Passion and Action - 生の芸術 アール・ブリュット展」はほとんどイラストやペインティングといった平面のものが多かったのだけど、この展覧会はデュビュッフェが創設したローザンヌにあるアール・ブリュット・コレクションにあるものをメインとしているためか、平面だけではなくて、陶器とか立体のものもある。


また展示の方法もきちんとしていて、こういった作品は描かれているものと同様に、「何に」書いているかもとっても面白い。絵の裏面に書いてあるいろんなものが見えるように、裏もガラスにして天井から釣ったりしている展示はとてもよかったと思う。

一番印象に残っているのは、戸來貴規の「日記」という作品。こに日記は文字はなくて、不思議で神秘的な幾何学模様になっていて、毎日一枚ずつ「日記」として買い得てるそうです。日記の内容は日付と気温の部分を除いて毎日まったく同じで、また気温は日付の数字に1を加えた数だということですが、なんだかその日の空気や心の中がすべて描かれてるように感じました。

汐留ミュージアム | ルオーギャラリー
2008年05月24日 〜 2008年07月20日
この展覧会は、そうした芸術を初めて正当に評価したジャン・デュビュッフェにより創始されたアール・ブリュット・コレクション(スイスローザンヌ市)とボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市)との連携により企画されたものです。
http://www.mew.co.jp/corp/news/0804/0804-2.htm