腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

舞台も見に行きたかったけど、見ていない(ニコニコ*1にあるからそれ見ればいいか)し、本もよんでいない。一度だけ、本谷さんの舞台は見たけど、なんだかピンとこなかった。この映画も世界観としては、ピンとこないけど、でも最後まで面白く見ることができた。やっぱり本はよくかけていると思う。こういう微妙にズレている田舎の家族映画って多いように思うのだけど、この映画はパンフにもあるように、

「やっぱ、お姉ちゃんは最高に面白いよ」

といわせちゃったのがすごいと思う。本人がまじめにやっているのを見て「おかしいなーー」と思うのは、観客であることが常だけど、その観客的視点をもった人(ここでは妹だけど)を主役にして、なおかつこの映画を表している一言をいわせしめた。しかし、それを言っちゃったことで、「お姉ちゃんより、義姉(永作博美が演じている)のが面白くないか?」と観客である私たちは思っただろう。なんだか、観客ってへそまがりであることに気づくのだ。

配役もあっているけど、一点気になる。私の妹もホラー漫画が好きなので、ああいう雑誌をよく見ますが、「ホラーM」みたいな雑誌は街の本屋に一冊、もしくは2冊しかこないんじゃないかと思います。私が住んでいた横浜でもそうなので、あんなところでは雑誌に載っても気がつかれないんじゃないか、と。それとも田舎はホラー漫画雑誌が人気なのかな。