4分間のピアニスト

ドイツ映画らしい素朴な映像で、ヘレン・ケラーとサリバン先生みたいな掛け合いを描いた映画。ピアノの演奏シーンもすごいし、女囚である天才ピアニストの荒れ方もすごい。無実の罪らしいけど、あんなかんしゃく持ちだったら、他の罪があるんじゃないか？それにしてもあの荒れ方って何だ？とかの掘り下げがないのが残念だけど、ストーリーの力か、役者の強引な力で最後までグイグイ引きこまれた。

4分間のピアニスト [DVD]

無実の罪で囚われた天才ピアニスト・ジェニーと、残りの人生を賭けて彼女を指導する老ピアノ教師・クリューガーとの激しくも暖かい魂のぶつかり合いを描く。

そして最後のシーンがとてもよかった。この映画って、上の2行の説明であっているのだけど、後味が想像と全く違う映画だ。単なる感動でない。感動というより、長く生きること、死ぬこと、の重さだけが残った。