残虐記
本格的なサスペンス小説を読みたいが、短めじゃないとなーと思って、探したのがこの本。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: 文庫
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「失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誘拐犯と被害者だけが知る「真実」とは…。」
いや、面白い。こういう本にしては短めなのに、内容が豊富。映画とかにしたら面白くないし、ネタバレしそうだけど、本っていうのはこういう演出(?)ができるんだなと思った。
しかし、こないだの松本清張サスペンス「疑惑」は意表をついたキャストだけどねー、映画版が完成度が高いだけになんだかな。でも先週一週間やったサスペンス再放送は面白かったな。松田優作&崔洋一監督の『断線』はもちろんのこと、『家政婦は見た』の1回目「熱い視線」は大爆笑。あれはすごい。