ゼロ年代の想像力
東浩紀批判ではじまる新世代の批評。その批判自体は的を得ている気がするが、その他のご本人の批評はそれほど面白くない。
- 作者: 宇野常寛
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: ハードカバー
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批評にとりあげているモノ(クドカンや携帯小説)はいいなと思うけど、きちんと整理ができていない気がする。というか結論は見えない。東浩紀は批評しているものが「あーまたかーー」みたいなものでも、結論が明快だった。(明快すぎるのは強引だというご指摘はごもっともだけど)
ゼロ年代の想像力という言葉で思いだしたのは、タマフルで町山さんが「20世紀少年」について「映画は心の声はいらないよー、表情でわかるから」といっていたのを思い出した。奥にひそむ意味よりも具体的な過程や台詞を詳細に示すことが「ゼロ年代」なのかな。携帯小説なんてモロにそういう感じだもんね。