実録 連合赤軍 あさま山荘への道程

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]

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やっと見ることができました。連合赤軍のこの一連の動きはさまざまな本や映画ですでに描かれているので、大枠は知っているし、いや、描かれている「コト」はほぼすべて知っていたのですが、こうやって映像で見るとやはり思うことは違うなあと感じました。でも、今まで気になっていた細かいことが描写されているのに興奮しました。特に山荘内でのシーンが圧巻。最後に3男が「勇気がなかったんだよ」というんだけど、あのせりふにたどり着くことがこの映画を作る意義じゃないかと思いました。町山さんのポッドキャストで「drag me to hell」を紹介していたときもほぼ同じような話だったと思うけど、「周りにやらされて仕方がなかったんだけど、やったらその人の責任」っていうのは本当にそのとおり。あそこまでしていて生きていたいと思うのかな。私は「先に殺されたもん勝ち」と思ったりもする。でもそういう人たちが集まったというのは、あそこにいる人たちが「うまく逃げられた人」=「逃げ上手」→「勇気のない人」たちだったと考えれば、いろいろと納得がいく。今回は前段がうまく説明されていたことによって、そこらへんの人間関係がうまく描けてたように思う。いつもは森、永田両名の異常さだけが目立つんだけど、みんなのダメダメ感がよく伝わってきた。


中学校ってあんな感じだなあと思う。永田さんみたいな女子っているんだよねー。ああいう雰囲気見たことあるもんな。でも私は森さんのような男がいたら「自分が話してることがわかってるの??」「演説というのはわかりやすくすることが一番上手な演説なんだよ」とすぐ文句を言ってしまうと思う、なのですぐ殺されますね。。


あと、オープニングのチープさがまたたまらなくいい。たぶんいろいろ低予算なんだろうけど、パワーがすごいので3時間があっという間でした。ARATA坂口弘っていうのがまたいいね。っていうかARATAはすごいね。


どちらにせよ、あと5回くらいは見たい、というか見るでしょう。