ミスター・ロンリー
ハーモニー・コリンのひさびさの監督作。公開時の宣伝からなんだかとても見たかったのです。なんでだろう、私が物まねが好きだからかなあ。
- 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (62件) を見る
という、物まねというかインパーソネーターたちの物語。主役がマイケル・ジャクソンのインパーソネーターなのが、立っているだけで物悲しい、、、、。ハーモニー・コリンの映画って途中までわかるようでわからない、なんだか枯葉がパラパラと降り注がれるような、散文的というか、雑感があって、集中できないんだけど、後半にくるとグっと引き込まれてしまう。この映画もなんだか最後の30分は感極まってきて、「ああ、映画館で見てたらよかったなあ」と思ったりした。ドニ・ラヴァンのチャップリンは少し笑えるけど、ドニ・ラヴァンが演じることでやっぱり不器用な物悲しさがあり、サマンサ・モートンも相変わらず悲しい。っていうか、幸せなサマンサ・モートンって見たことないなあ。
あと、カラックスの最後の台詞がとてもいい。「君はマイケルだよ」と。たしかにマイケルじゃなくなった普通の姿歩いているシーンは、まさしく「むきだし」でした。