「甘え」劇団、本谷有希子

水橋くんが出ているということで見に行ったのが一番大きいけど、最近本谷有希子さんの本とか読んだりして、舞台とか映画で見るよりしっくりしてたので、何か変わったのかなと思ったりもして、結構期待してみた。


役者陣が豪華だし、「夜這い」「らしい」なんかぐちゃぐちゃの女性みたいな感じで、面白いっていえば面白い。しかし今回は『同情』というか『親子の情』がクローズアップされていて、私にはまったく理解できなかった。父の娘の関係ってもっとシビアな感じがあると思う。たぶんこういう本になったのは、本谷さんのお父さんが立派な人だからだと思う。ひどいダメな父親に育つということはあんなに甘いもんじゃない。ああ、それが「甘え」なのかなあ。「夜這い」がどうの、というのはふりかけのごま程度で、本当はあのダンスシーンが一番印象に残る。人はなんだか狂って踊ってストレスを解消するのが一番。音楽というのはそういう意味で素晴らしい。


役者陣はがんばっていて、安藤玉恵さんは相変わらすめちゃくちゃうまかったけど、いつもあんな役。違う役も見てみたい。これからの日本映画界をひっぱるであろう女優さんで、私の中では安藤サクラ安藤玉恵のW安藤は脱ぎっぷりもいいし、最高の女優さんだと思ってます。