『特権的肉体論』唐十郎

なんか外波山文明と『はみだし劇場』に興味が沸いたと、さっき書いたのだけれど、その原因はちょうど先日読んでいたこの本にあるのかなと思った。
唐十郎は東京の人なので、田舎の土着が覗かれた「日本」という国全体を覆う『土着』というか『怨念』を感じる。
その『怨念』の色はこの本の表紙どおりに赤だ。赤い血の色だ。なんだか難しいことをいっても、この色に集約されている。
美術館にいきはじめのときに、なぜ日本の戦後美術は赤と黒ばかりなんだろうと思ったんだけど、その答えというか、それが醸し出す雰囲気がこの本にかかれている。
極めて真面目な哲学のこととか書いてあるのに、結局わけがわからなくなるのも「らしい」

ちなみに外波山文明と『はみだし劇場』についてHPがあった。そういえば外波山文明という名は何度か聞いたことがあるようだ。
http://homepage2.nifty.com/tubakigumi/hamidasigekijo.html

特権的肉体論

特権的肉体論