箱舟はいっぱい

藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。藤子・F・不二雄のマンガはあんまり読んだことがないんだけど、あの線がなんかかっこよく思えてきて気になったので、ブックオフの100円コーナーで見つけたこの本を買ってみました。

12話入っているのですが、特に面白かったのは『第4話/どことなくなんとなく』。題名もいいんだけど、やっぱり私も「どことなくなんとなく」世界の存在が信じられない。『第7話/ノスタル爺』は諸星大二郎作品のような民話的話。それ以外にもタイムマシンネタもいろいろあったりする。でも主人公はほとんどネガティブで自殺してもいいと、言っているような人たちだなあ。『死神くん』もそうだけど。