バッシング
第58回カンヌ国際映画祭コンペ部門公式参加。2004年、イラクで起きた日本人拉致事件の人質に対しての恐ろしいまでのバッシング。その中での生活を描いた、問題作。
あのときのネット上でのバッシングはほんとに酷かった。この映画はテーマだけでいい映画だし、低予算で淡々と描いたのもよかったように思う。ただ田中隆三(大好き)が若くてかっこいいのがミスキャスト。大塚寧々もしかり。彼女のボランティアに対する考えもすごくわかる。「人のためにしたい」というよりも「自分がやったことで喜んでいる人を見たい、自分の存在を喜んでくれる人のところに行きたい」というのはまったく正直な気持ちのように思う。彼女みたいな人がいてもいいし、別に国際化社会とかいいながら「日本人に迷惑をかけている」なんて大きな声を出して言う人もいるのも仕方がない。
「ブログ・オブ・ウォー」を読んでも思うんだけど、彼らの思想や行動と、生活レベルの人生は違うと思う。公人でないのならば、後者について文句を言ったりするのは筋違いだと思う。だって、知らない人の文句を言っているのと何らかわりがないんだから。でもネットの普及で急激に後者攻撃が増えて残念だ。もっといい方にいってほしいなあ。
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