ミクニヤナイハラプロジェクトvol.3『青ノ鳥』

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お芝居だけどダンスもあるという、説明すると難しいけど、もう「ウワーー」「ズドドーーン」「ごっくん」「ザワザワ」って感じの舞台。せりふは叫びだったり、早口だったり、小さい声だったり、重なってたりと、わからないといえばわからないんだけど、でも全体の雰囲気で何か伝わってくるという感じ。私なんかは、いつも仕事中もGoogleガジェットもSleipnirRSSFireFoxRSSも立ち上げていて、何を見ているともなく、何かあるときずく人なので、ひとつを理解しようと注力せずに、ひいた感じでばーーっと見れるのですぐ入り込めました。いやー、矢内原さんって現代の天才の一人だと思います。まだ2回しか見てないですけど、好きかどうかはおいておいて天才であることは間違いないなあと痛感しました。私はダンスはあんまりわからないので、身体表現としてしか捕らえられないのですがすごくパワーがあるし、せつないし、人間のはじける感じや、開く感じ、閉じる感じがストレートに伝わってきました。それに対して、せりふは難しい、と。現代社会をすごく体現している、というか年が近いので、私も世の中がああいう感じで見えるなあと思ったりしました。


で、時間があったので佐々木敦さん出席のアフタートークも聞いてきました。佐々木さんと言えば、その昔はなんどかトークショーにいったし、かなり影響を受けていた時代もあったし、でもなんか違うなあと少しアンチになりかけていたら、音楽じゃないジャンルでいろいろとお名前を拝見するようになったりして、文学とか演劇とか、なんだかやっぱり影響されてるのかなあと考えてしまいました。でも佐々木さんのお話を聞くと、脳は活性化されるなと思います。たしかにこの舞台は情報が過多だけどそれをマルチタスクで同じ画面で同時に受け入れてその中でなんかがーーとカオスがうまれて、その混沌に感動を見出そうとしてるんじゃないかと感じてるな、私、、、と思ったりして。にしても、吉祥寺は遠い。

ミクニヤナイハラプロジェクトvol.3 『青ノ鳥』
■劇作・演出・振付:矢内原美邦
 映像:松本 力
 音楽:桜井圭介
 衣装:安食 真(‡‡irishcream‡‡)
■出演(あいうえお順)
足立智充 有坂大志 稲毛礼子 柴山美保 鈴木将一朗
高山玲子 長谷川寧 渕野修平 光瀬指絵 矢沢誠 山本圭

http://precog-jp.net/2007/07/vol3.html