怪獣と美術−成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術−展


吉祥寺に「青ノ鳥」を見に行ったついでに、三鷹でやっているこの展覧会にいってみることにした。私は怪獣にそれほど興味があるほうではないんだけど、ないほうでもない。ウルトラマンでいえばエースが大好きだし、ウルトラマンの主題歌のカセットも買ってもらったりしたりはしてますし、こないだも「グエムル」を見たわけだし。


で、いってみると想像通り子供がいっぱい。でも解説文に「中の人が動かしやすいように」とか「□話で使った着ぐるみを部分的に使えるように」とか書いてあって、これ読んじゃっていいのかなと少し不安。でもいいらしいです。


にしても作品はすばらしかったです。怪獣の絵はもちろん、それ以外の油絵やミクストメディア作品もすごくよかった。ダリとかあそこらへんの影響を受けているのは感じますが、いや、かなり洗練されているなと感じました。やっぱり芸術家でありながらも、常にさまざまな制約がある中での作品作りもともに行っている、強さと技術力を感じました。
私はソ連のポスターとかも大好きなのですが、「制約されている中での美」のほうが積極性とかパワーを感じますね。

実際にさわることのできる怪獣スーツの素材(ラテックス)とかもあって、楽しいですよ。

怪獣と美術−成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術−展
2007年 9月 8日(土)〜 10月21日(日)
三鷹市美術ギャラリー
この展覧会では、成田亨らの怪獣に関わる作品にとどまらず怪獣を主題としない絵画や彫刻作品も併せて展示し、分かち難く結びついたそれぞれの作品を同時に見ることで、怪獣デザインや造形が特殊なものではなく、彼らの創作活動の一環であるとおわかりいただけると思います。

http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/