H story

「『二十四時間の情事』のリメイク作を監督していた、諏訪敦彦。ヒロインの「彼女」にベアトリス・ダル、「彼」にはフランス語の堪能な馬野裕朗をキャストし、撮影には、数々のゴダール作品を手がけてきたキャロリーヌ・シャンプチエを迎える。しかし、かつてマルグリット・デュラスが書いたテキストは、ダルの心に違和感を残す。「なぜ、今リメイクなのか?」その問いに、諏訪は答えられない。現場に加わった町田康は、言葉も通じないまま、行き詰ったダルをヒロシマの街へと連れ出した。」

ベアトリス・ダル久しぶり。でも変わってないね。素敵だね。この映画での一番気になるのは『ホントにリメイク映画を作ろうとしてるわけではない』ということ。つまり、ドキュメンタリー風を装いながら、最初からまったくのフィクションだとわかっているのは気持ち悪いし、劇中劇であるのだから、どちらで見るべきかわからない。それが実験的なのかもしれないけれど。ゴダール中期の風味ではあるし、いろいろといいところもあるけれど、なんか消化不良。


H STORY [DVD]

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