ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記―1930‐1932/1936-1937
こないだ映画「クリムト」を見ていたら、ウィトゲンシュタインらしき人が出ていた。そういえば、クリムトもウィトゲンシュタインもウィーン社交界にいたんだろうなあ。
私がウィトゲンシュタインを知ったのは、デレク・ジャーマンが映画化しようとしたときで、映画を見てもちろん寝そうになった(か、たぶん寝て)でも、一応有名な本は読もうとした。哲学の中に数式が出ているのはかっこいいと、『論理哲学論考』を読んで思ったもの。「意思」とか「精神」とか「真理」とかって、人生の根幹でありすぎるがために、それを知ってもしょうがないという気持ちがあるのが凡人だと思うけれど、なぜここまで考え続けることができるんだろう。。と思った。
でも、この日記をみて、ウィトゲンシュタインがなぜこういった研究をして、孤高な戦いの中で突き詰めたのか、少しわかってきた。神にあたえられた天賦の才能を生かすことが指名だと思っていたんだなあ。そこは人間くさい。やっぱり天才は天才なんだよね。その頭の一端にマルガリートとの恋愛とかがあるのはほほえましい。
やっぱり天才も人間の性からは抜けられないんだなあと、学べる本でした。
- 作者: ル-トヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン,イルゼ・ゾマヴィラ,鬼界彰夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 単行本
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