麦の穂をゆらす風

「2006年カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞!日本でもロングラン大ヒットに! アイルランドを舞台にしたイギリスからの独立戦争と内戦を圧巻のスケールでケン・ローチが描いた涙あふれる感動作。」

ケン・ローチの力作。政治的な問題を扱いつつ、ケン・ローチらしい視点で「人間」を深く捕らえている。きちんと「人間」を描いているのはさすがだなあと思う。IRAの問題に関しても、きちんと丁寧に描いてる。というか、戦争が始まる人間の心理がすごくよくわかる。特に主人公を最初はIRAの活動に反対していてロンドンに逃げようと思っていたという役柄にしたことによって、よりそこらへんがわかりやすくなった。戦争っていうのはやっぱり「自衛」とか「防御」とか「身内への愛情」とかそこらへんから始まっているんだなああと。

主演のキリアン・マーフィは大好きな俳優なので、これからもがんばってほしいです。アイルランド出身っていい俳優がおおいですね。