ヨコハマメリー
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
- 発売日: 2007/02/14
- メディア: DVD
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ちょうどいまから15年くらい前、中3だった私は友達が中区にいたので、伊勢崎町や日ノ出町でよく遊んでいた。
その頃にはじめてメリーさんを見たような気がする。ちょうど一番メリーさんが目立ってた最後のときかも。この映画はいまから少し前の横浜の風景がリアルに迫ってくる。
あの頃は母によく黄金町だけには行ってはいけないと言われ、日劇には日ノ出町から歩いていった。そっちのほうが危険。たまに祖父母や親戚と伊勢崎町に行って、メリーさんにあったりしたときに『あのひとはなぜドレスを来て、白塗りなのか』と親にきくと『パンパンだからね』と言われたが意味がイマイチわからんかった。派手な格好してでかけるときも『パンパンみたいだ』といわれたなあ。そんなことをこの映画を見ると思い出す。メリーさんは完全にあの時代の風景だった。そんな風景であったメリーさんの人となりを描くのでなく、あくまでも風景としてを貫く映画なので、なんだかすごく感慨深い。
インタビューに登場する人たちも、横浜のひとって感じがする。あのさっぱりしてるけど、おしゃべりな感じは母の友人たちみたい。メリーさんがいなくなったらしいことを聞いたのも、母か母の友人からだったかもしれない。その頃はもう渋谷や下北ばかり行ってたな。そんなことを思い出したりしながら、ラストシーンへ。
いま川崎にもそういう有名人(ぺったん、おならおじさんとか)がいますけど、あのひとたちがいなくなったら、寂しいなあ。