わたしたちに許された特別な時間の終わり


わたしたちに許された特別な時間の終わり

わたしたちに許された特別な時間の終わり

「三月の5日間」の小説化と「わたしの場所の複数」という初の小説作品の二篇を掲載。

「三月の5日間」は舞台も見たし、面白いと思う。これからもいろんなリメイクとかバージョンが生まれそうなすばらしい戯曲だと思います。そういう思い入れもあってか、この小説版も面白く読めました。デモのシーンとかはやっぱり舞台を思い出しちゃったけど、後半のスピードとかは小説として楽しめました。


でも、「わたしの場所の複数」はイマイチかな。たぶん比べられるだろう、前田司郎の小説群のほうが面白い。なんだか文の調子もすべてが中途半端かな。というか、文章を書いてる光景が見えてしまう。来年3月の舞台ももちろん行きますが、これからも小説も発表されると思うので次回作を期待します。