クイーン

ヘレン・ミレンエリザベス女王そっくりに扮してアカデミー主演女優賞をとった映画。確かに似ている、かな。ブレアはなんだか違うけど。


この映画はいろんないみで「上手い!」映画。演技も上手いし、映像もうまい、小道具の使い方もうまい。それにそれに、何といっても、エリザベス女王に対するフォローがすばらしい。もちろんブレアもべた褒め。いやー、この監督、政治的手腕が素晴らしいなあと思いますよ。しかも演出が派手ではなく地味なので、エリザベス女王の心の機微が伝わってくるのです。なんかしゃべらせちゃうと、嘘っぽさがでそうなところをうまく耐えてるなあ、と感心しました。


ただ、エジンバラ公が執拗に「子どもたちを鹿狩りにつれていく」というのがおかしい。確かに好きだろうけど、他にも選択肢があるだろう。常に『鹿狩り』っていうのはちょっと。


あと、鹿狩り、つまり鹿を鉄砲で撃ったりすることは高貴な人の遊びで、それを食肉に加工するのは、階級が低い人のやることなのかなあ。なんでかさっぱりわからないと、こないだ『世界屠畜紀行』を読んだので思ってしまった。