谷川俊太郎が聞く、武満徹の素顔

KAWADE 道の手帖シリーズの『武満徹』がとても面白かったので、この本も借りてみた。谷川俊太郎の『武満徹』に関しての対談集。対談しているのは下記の方々。

第1章 武満さんのこと、火星人みたいに思ってた(小澤征爾・指揮者);第2章 作品より、人間のほうが好きだった(高橋悠治・作曲家・ピアニスト);第3章 一〇〇年たっても、残る音楽(坂本龍一・作曲家);第4章 映画音楽のほうが、ずっと前衛的(湯浅譲二・作曲家);第5章 徹さんは、ロックスター(河毛俊作・演出家);第6章 僕の息子の名付け親(恩地日出夫・映画監督);第7章 武満さんは、言葉の人(宇佐美圭司・画家・造形作家);第8章 天秤の棹の長い人(武満眞樹・映画翻訳家・音楽プロデューサー)


ここで意外だったのは、河毛俊作。そういう音楽とかから少し離れた違う年代の人とも対談しているのは、対談集としてふくらみが増していいなと思いました。あと、『実験工房』関係のコメントも多いし、注釈が詳細まで書いてあって便利でよい本。ただ内容からしてもハードカバーよりソフトカバーのほうがよかったんじゃないか、と思ったりした。