イカとクジラ

ウェス・アンダーソン監督の『ライフ・アクアティック』を共同脚本したノア・バームバック監督作、、ということで期待大。私としては『ライフ・アクアティック』より面白く、期待以上だった。私は
ジェフ・ダニエルズが好きなのですが、なんだかいい感じに年をとったなあと感動しました。昔はガリガリのイメージですけどね。

イカとクジラ [DVD]

イカとクジラ [DVD]

1986年ブルックリン。バークマン家のバーナードと妻ジョアンは離婚することになった。16才の息子ウォルトと12才の弟フランクは、曜日によって父の家、母の家と別れて暮らすことになった。普通じゃない生活にとまどいながらも、受け入れなければならないと、息子ふたりは努力する。しかし、心はずっと諦めともとまどいともつかない複雑な感情で、揺れ動いていた。


どこにでもあるような家庭であり、映画の中で起こることは全て珍しいことでなく、どこの家でもありそうなこと。両親がともどもインテリで作家だというのが珍しいかな。インテリぶっているけど、なんだかなーーというのが細かく描写されていて、ブルックリンの景色とともに見るとウディ・アレン作品を思い出すけど、なんだか少し違う。もう少し病んでいる。

妻役のローラ・リニーのノーメイク加減もいい感じ。小ネタが冴えている映画ではあるものの、きちんと全体を薄暗い雲が全体を多い、後に残る映画。82分ということで短いけれど、かかっている音楽もいいし、至福の時間を味わえます。