空からやってきた魚

なんか面白い本を読んでいたら、後ろのほうにこの本の紹介があって、これまた面白そうだったので読んでみた。そういう連鎖っていいですよね。

日本に住むアメリカ人の方のエッセイと紹介しないといけないんだと思いますが、正直なところ、アメリカ人っていうのはそんなに大事じゃなくって、日常のちょっとした光景がすてきに切り取られている、本当にすてきなエッセイ集です。

ちょっと前まで職場の席のとなりがアメリカの方だったのですが、なんだかしゃべっていると逆にこちらのほうが日本についていろいろ学んだりしちゃっていたなあと思います。海外の方は、他国の文化に敏感だなと思い出しました。

空からやってきた魚

空からやってきた魚

1990年にアメリカから来日し、2001年に中原中也賞を受賞した詩人による初のエッセイ集。死に装束を着てみたり、ざざ虫に感嘆の舌鼓を打ったり、新興宗教信者にまちがわれたり…といった、なにげないようでいて驚きに満ちた日々のありようを、独特の感性から生まれる豊かな言葉でユーモラスに切りとる。日常的な風景が新鮮な姿をまとって立ち現れる。