「XXIc. ― 21世紀人」展

ここのところ、展覧会には全くいけていなかったのですが、今月は少し行かれそう!と思い、ミッドタウンにいったついでに裏まで足を伸ばしてきました。この展覧会の場合は「展示」をというよりも、その建物を観てみたかったのです。遠くから観てもすてきな建物、一瞬海外に行ったような気分になりました。


中の感じも海外の現代美術館っぽくって、殺伐としていて、人がいなくていい感じ。落ち着けなさそうだけど、窓から緑が心地よく見えて落ち着ける、そんな場所ですね。なんだか、ぼーっとして私にとっては気持ちがいい空間でした。

この展示の目玉はイサム・ノグチの「スタンディング・ヌード・ユース」という水墨画だそうですが、私がとりわけ面白かったのは、藤原大+ISSEY MIYAKE Creative Room の「ザ・ウィンド」という作品。これは、あの有名な『dyson』の掃除機の部品を衣服のパーツに置き換えるようにした「DYSON A-POC 」シリーズのコレクション作品からのもので、実際そのモデルになった部品とそこからイメージされた紙の服、そして、作品と、イメージの膨らませ方を具体的に感じることができて素直に感心してしまいました。

あともう一つ、三宅一生の「21世紀の神話」。これは本当に気合いの入った作品。2分30秒の舞台とでもいえばいいのでしょうか?部屋の中には人間や神話上の人物をかたどったであろうたくさんのオブジェが、そのオブジェの舞と光、そして音楽のコラボレーション。満足できる空間でした。

ほかの展示もよかったけれど、やっぱり気合いのはいっていたのは、その2つなのでしょうか。

「XXIc. ― 21世紀人」展
@21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン
2008年3月30日(日)〜7月6日(日)