サンキュー・スモーキング

ロビイスト、これが私が一番向いている仕事かも、と思った。昔から興味があって、アメリカのロビイストについての本とかを読んだり、なぜか大学時代そのことについてゼミで発表したりした。しかも、ネガティブに取り扱われているロビイストの良い面を発表していたように思う。もともと好きなのかもしれない。

というか、世の中のほとんどに「絶対に悪」とか「絶対に善」なんてことはない。なぜかというと一人一人違う人間だからだ。自分の主張を正しく思わせるには、その反対意見をいう人の主張が正しくないことを証明することが一番心象がいい、これが人間だ。結局は、一番大事な部分なんて、議論をしているうちに忘れてしまう。これが『国会』の現状と同じだと思う。

なので、すごく楽しめた映画。特に「たばこ」っていうのは、あんなに悪いのかなと思うときもある。他に悪いこといっぱいあるでしょ。TASPOなんか導入する金があれば、他になんか使えるでしょ。私は吸わないのだけど、なんだか弱いモノいじめに近い状態になっているなと思う。

<ストーリー>
タバコ研究アカデミーのPRマンをするニック・ネイラーは、厳しさを増すタバコへの攻撃をかわすため連日マスコミの矢面に立って戦い続ける業界の顔。中でも、パッケージにドクロマークを、と息巻くフィニスター上院議員は目下最大の懸案事項。そんなある日、ニックは映画を使ってタバコのイメージアップを図る“スモーキング・ハリウッド作戦”の指揮を任される。