ロッキー1作目とファイナルを観る

Wowowでロッキー一挙放送!というのをやっていたので、1と最終作だけ観ることにした。今回はじめて、吹き替えでなく字幕でみたような気がした。なので、1作目は初見みたいな気持ちになった。あと、町山さんの「映画の見方がわかる本」でロッキー1のエピソードをいろいろ知ったので、なんだか感慨深げで、以前感じた爽快感よりも、悲哀とかが印象に残った。

というか、なんでロッキーはエイドリアンのことをあんなにも好きなのか、よくわからない。小さいころも少しそれが気になったんだけど、今になって思うと恋愛なんてそんなもんかもなあと思う。理由なんてきっとないのでしょうね。

あと気がついたのは、印象に残っていた練習シーンや試合シーンは映画の5分の1にも満たないということ。この映画はボクサーであるロッキーという『人間』を丁寧に描いている映画なんだなあと痛感しました。町の雰囲気とかせりふがリアルじゃなさそうすぎて、リアルな感じ。2、3はもっと爽快感があるように思いますが、1はさすがに違いますね。

『ロッキー・ファイナル』はわりと1のエピソードを引きずっているところが多くて、なおかつ、テンションも低めでロッキーのおかしな『人間性』がよく描かれています。普通に考えるとあんなおかしな脚本は不自然すぎて書けないと思うので、スタローン自身がこういう人なのかなとも思ったりしました。もう少しいろんなエピソードとか説明とかあるんじゃないか、リトル・マリーの息子なんて絶対に裏切ると思っていたのに、その後何もないし。でもそれが現実の人生かもしれないなあと思ったりすると、実は深い映画なのかも、と思ったりもした。映画としては、ジャッキー・チェンの『NEW POLICE STORY』に近いなと感じました。