4人が創る「私の美術館」展

横浜美術館には10回以上(いや20回以上かも)行っているので、この展覧会は基本的にコレクションを再編集したものなので行っても意味がないかなあと思ったけど、キュレーションでどのくらい展示が変わるのかってことを考えるいい機会かと思い行ってみることにした。

最初は角田光代さんの展示で、片岡球子《富士》、オディロン・ルドン《二人の踊女》、中上清《Untitled》など13点の中から選んだ4点に触発された角田氏の新作ショートストーリーが掲載されている。最初は読んでいたけど、なんだか読みながら作品を見るというのは難しく、なおかつ隣のアラーキーの展示部屋から、ちあきなおみの「喝采」が聞こえてくるので集中できなかった。でも、展覧会に行くと作品よりも、文字の説明のところに人がたかっていることが多いので、そういう意味では【あり】なのかもしれないですね。

アラーキーのところは横美のコレクションではないものも多いので、それなりに楽しめたけど、濃さがなかったかなあと思う。逆にはなさんのほうが本当に好きなものを自分の考えで展示しましたっていうような感じがして、楽しめた。夏休みにぼーっとするにはいいかも。なんかいろいろ企画してやるよりも、さらーーっとした感じで。

2008年6月20日(金曜)から8月17日(日曜)
@横浜美術館
この展覧会は、茂木健一郎、はな、角田光代荒木経惟の4氏をゲストキュレーターに迎えて、それぞれの新鮮な視点から横浜美術館コレクションより作品を選定し、ゲスト毎に4つのセクションで構成するものです。代表的な所蔵作品が従来と異なって見えたり、これまであまり紹介されなかった所蔵作品に隠れた魅力を見出したり、ゲストキュレーターの視点によって引き出された新たな魅力から、横浜美術館コレクションの多彩さをご紹介します。

http://www.jiu.ac.jp/yma/2008/fourviews/