顰蹙文学カフェ
高橋源一郎と山田詠美という文壇の中堅(いや、もっとエライか?)が「顰蹙作家」として5人の作家を招き『文学』を語り合う対談集。なんだか勝手に「辛口」「毒舌」な本かと思ったけど、文学への愛と、作家へのやさしさに満ち溢れていて、文学界っていいなあ。こんなやさしいのか?(たぶん違うけど)と思ってしまった。
- 作者: 高橋源一郎,山田詠美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/06
- メディア: 単行本
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ちなみに5人の作家とは、島田雅彦、中原昌也、車谷長吉、古井由吉、瀬戸内寂聴。最初の島田雅彦の対談で、顰蹙の根本の「よそもの」話とか話されてしまった。中原さんのは相変わらずの励ましの会で、誰か「もうやめればいいじゃん、お前の文章なんかクソなんだよ」とか言ってもらったほうが中原さんも楽しめるんじゃないか、と思った。私はファンですが、中原さんが「書くのやだ」とかいってもみんな励ましたりして、そういうの気持ち悪いなーと思うんだよね。有吉みたいな人にいろいろいってもらったほうが面白いと思うんですがね。