once ダブリンの街角で

全編デジタルビデオで撮られた、街の息づかいが切り取られたような、さわやかな映画。
題名や解説からして、恋愛映画かと思ったけど、いやーこれは音楽映画ですよね。ミュージカルといってもいいくらい。

ある日、ダブリンの街角で、男と女が出会う。男は、穴の空いたギターを抱えたストリートミュージシャン。女は、楽器店でピアノを弾くのを楽しみにしているチェコからの移民。そんな2人を音楽が結びつけた。彼が書いた曲で初めてのセッションに臨み、意気投合する2人。次第に惹かれあうものの、彼らは互いに断ち切れぬ過去のしがらみを抱えていた。もどかしさを胸に秘めたまま、2人の気持ちが揺れ動いていく…。

デジタルビデオで撮られた映画ってそれほど好きじゃないんだけど、これはなんだか「小品」という感じと、主役の二人の自然な感じがよく切り取られてよいなあと思った。主人公の名前とかも最後までわからなかったような気がします。こういう映画をたまに見るとうれしいな。