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軽くなる生き方

心が洗われて、涼しい風が吹くようなエッセイが読みたいときがある。「ああ、私もこんなふうに生きてみたいな」とか「こんな素敵な生活がしたい」とか。そんな気持ちで著者が松浦弥太郎さんだし、と思って借りた本。しかし、内容は『軽く』はなく、名言集と…

なんにもないところから芸術がはじまる

『新潮』に連載されていたものの単行本化。『新潮』は図書館で読んでいたので、半分読んでる気がしますが、改めて読んでみると著者の広い見識というかスケール感を感じて楽しかった。なんにもないところから芸術がはじまる作者: 椹木野衣出版社/メーカー: 新…

男性不信

かなり面白い、とウワサの池松江美さんの本。「今から男という生き物の愚かさを発表したいと思います――。」相変わらずの女子高っぽい本です。字も大きくてすぐに読めてしまいます。男性不信 (本人本04)作者: 池松江美出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2008/…

平凡パンチの三島由紀夫

こういう三島本は毎月のように発売されている気がする。しかも私も飽きずにいろいろ借りている。内容は当たり前だが知っていたりすることもたくさんあるのだけど、書く人によってこうも捉え方が違うのかと唸ったりすることもある。平凡パンチの三島由紀夫作…

映画篇

「映画」という言葉が題名にある本はすぐに手をとってみたくなる。この本は結構前にでていたんだけど、相当売れているのか予約がすごくて、やっと最近借りることができた。金城 一紀 といえば「GO」ですが、映画は見たが読んではいない。熱い最近の青春!み…

BANDLIFE

吉田豪さんが引き出すバンドマンロングインタビュー集。読むのを楽しみにしてましたが、やっと図書館で借りれました。買えよ!って感じですが、インタビューされる側の人が私からみるともうすこしってとこ。現役のにおいがある人が多かったからかな。と、し…

春になったら苺を摘みに

『西の魔女が死んだ』の梨木香歩さんのエッセイ。エッセイというより、クリスマスの小咄といった感じの暖炉の前で寒い冬に読むのにぴったりの本です。春になったら莓を摘みに (新潮文庫)作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/02/28メディア: …

青春の正体 THE LOCUS OF JUN MIURA

「カリフォルニアの青いバカ」「万博少年の逆襲」に加筆・再編集したもの。バラバラとムサビ時代とかに書かれたエッセイや、その時代を回顧してのエッセイ。ものわかりがよすぎる両親に生まれて反抗できない少年時代のこと、初体験とかのこと、風俗ライター…

さかさま世界史怪物伝 (角川文庫クラシックス)

少しずつ育児のリズムがついてきて、本が読めるようになった。といっても、監視しながらで5分くらいしか連続して読めないので、少しずつ読んでも楽しめる本になる。で、まえBOOKOFFで買ったこの本。たしか「英雄伝」は読んだことがあるみたいだけど、「怪物…

帰りたかった家 / 青木玉

本を読む時間はトイレくらいしかないので、かなり短い短編か雑誌しか読めない。。最近、病院に行くことが多かったので、その待ち時間でこの本をよんだ。私は「帰りたかった家」という気持ちと正反対だったのだが、、。帰れば、育児育児の生活だしなーーー、…

一番役にたったもの。

生まれるまでの2週間近く、一番役にたったのは、尊敬する塔島ひろみさんが10年近く前に出していた育児本(というか、麦太くんが生まれるまで)『二十世紀終わりの夏、私はこんな風に子供を産んだ』である。旦那の仕事も遠からずだし、いろいろと参考にな…

さいきんの女性雑誌の付録

母親がよくおしゃれなエコバックだとかポーチだとか持っていて、よく見てみるとZuccaとか書いてあったりする。たまに生協でZuccaやAPCのパクリみたいな名前の洋服とか靴とか売っているので、それかと思ってよく見てみても、本物くさい。どうしたのか聞いてみ…

建築探偵、本を伐る

図書館に通っていると、つい一冊はこういう読書ガイド的な本を借りてしまう。そしてこれに載っているものを次回借りたりすることになる。でもこの本は一般的な読書ガイドとしても成り立っているけど、やっぱり藤森 照信の本なので、やっぱり建築系に話がいく…

私生活 高橋源一郎

最近、「蟹工船」が売れてるらしい。たしかに本屋に行くと山積みされている。その発端となったのは、毎日新聞の朝刊に掲載された、高橋源一郎と雨宮処凛との対談がきっかけとなったというのを聞いて、高橋源一郎のエッセイで読んでいないものを、と思い、時…

流れ星

最近チャペック作品が青土社でいろいろ復刻されているので、これを機会に図書館で借りまくっています。感想というよりも、いろいろと面白く高校時代に海外の本を読んだときのような、新鮮な気持ちになります。流れ星作者: カレル・チャペック,田才益夫出版社…

オン・ザ・ウェイ―川俣正のアートレスな旅

何か夏っぽい旅の本を読みたいなあと思って、これを借りてみた。アートの本というか、アートを通じての人との関わりがいろいろと書かれている。どうやったらアーティストになれるかという視点もいろいろと書かれているけど、なんだかすごく抽象的なことが書…

ヨコモレ通信

セレブの現場のルポ・エッセイ。一番面白かったのは、私も見に行った(つまりセレブの現場じゃないけれど)『人体の不思議展』の突撃ルポ。たしかにあれは面白いけど、なんで老若男女問わず混んでいたのかは、未だ不思議に思います。『人間の不思議』ですよ…

ニートピア2010

最新の短編集。表題作が特に面白いわけでもないので、キャッチーなのでこの題名にしたのかなあ。だとすると、それはそれでこの本を表していて面白いなあと思える短編集。ニートピア2010作者: 中原昌也出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/18メディア: …

豚キムチにジンクスはあるのか―絲的炊事記

著者:絲山 秋子 私も最近料理をする機会が増えているんだけど、元々好きじゃないし、なおかつ食にそれほどこだわりのないけど、だからといって外食が好きなわけではないので、Cookpadを使って異国の料理を作ったりしている。でもレシピ通りに完全に作ること…

アメリカ横断TVガイド (映画秘宝コレクション)

これはトイレにおいて少しずつ読んでいた。トイレで読むのにちょうどいい本だ。いろいろ面白いことが書いてあって、小ネタがもりだくさん。ある意味、これを読めばいろんな面白い話ができますねー。アメリカ横断TVガイド (映画秘宝コレクション)作者: 町山智…

職業欄はエスパー

だいぶ前から図書館で予約していたのになかなかまわってこなかった。人気があるのかね、この本。私は清田クンがずっと気になっているので読んでみたかった。職業欄はエスパー (角川文庫)作者: 森達也出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/09/01メディア: …

シネマトグラフ覚書 −映画監督のノート (単行本)

以前から読みたいと思っていたんだけど、ほんと有名な名著。ブレッソンの映画を見て感じる、あの情熱的でシンプルで生命力あふれる感覚をこの本を読んでも感じた。「断想集」という言葉で解説されているように、散文であり、詩であり、なおかつ、映画に対す…

家をめぐる冒険

3年に一度くらい引っ越しをしないといけないなあと思うのだけど、住み慣れていて、生まれたこの土地をなかなか離れることができない。でも、そろそろもうこの家を出た方がいいなあと思ったりする。家をめぐる冒険作者: 堀井和子出版社/メーカー: 幻冬舎発売…

空からやってきた魚

なんか面白い本を読んでいたら、後ろのほうにこの本の紹介があって、これまた面白そうだったので読んでみた。そういう連鎖っていいですよね。日本に住むアメリカ人の方のエッセイと紹介しないといけないんだと思いますが、正直なところ、アメリカ人っていう…

グロテスクな教養

最近「教養がある人」と「ない人」が対決するクイズ番組っていうのが多いんだけど、教養って何なのか。ただ単に記憶力があるとか、学歴がいいとか、あんなのが教養なのか。グロテスクな教養 (ちくま新書(539))作者: 高田里惠子出版社/メーカー: 筑摩書房発売…

世界のサブカルチャー

トイレにおいて少しずつ読んでいる。トイレが一番あう本かもしれない。いや、そうでないといけない。でも結構上品な装丁でいい紙を使っているのがなぜか残念。サブカルチャーだから、もっとぺらぺらの紙がいいんじゃないのか、とか思うけど、辞書的に使える…

快適生活研究

『小春日和』が面白かったので、こっちも読んでみた。面白い。素敵な人のブログみつけちゃったーー、関心空間見つけちゃったー、みたいな気持ちになる。快適生活研究作者: 金井美恵子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/10メディア: 単行本 クリック: …

映画の頭脳破壊

『文學界』に連載されていたものなので、ところどころ読んだことがあるのだけど、再読しても楽しめる。というか、それまでは阿部和重との対談だったのが、中原さんになったのはなぜ?とか思ったりする。しかし対談しているのはおなじみのメンバーが多いので…

電気グルーヴの続・メロン牧場―花嫁は死神

買うかどうかかなり悩みましたが、買いました。バカだとは思いますけどね。でも1400円でこの読み応えをお得な気分ですよ。売り切れ続出みたいですしね、、。電気グルーヴの続・メロン牧場―花嫁は死神 上作者: 電気グルーヴ出版社/メーカー: ロッキングオン発…

報道されない重大事

「報道されない重大事」というか、重大なことなのに報道されないこと、って多いですよね。報道されない重大事 (ちくま文庫)作者: 斎藤貴男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/01メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (15件) を見る たとえ…